【教えて!シエナの家づくり】その76.結露がひどいのですがどうしたらいいですか?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第76回の質問は「結露がひどいのですがどうしたらいいですか?」です。
結露は建物だけでなく、健康にも悪い
結露がひどくなると窓が水滴だらけになります。水滴が大きくなったり水滴同士がくっついたりすると窓を伝い、窓枠や壁、床にまで流れてくることもあります。ひどい場合、窓枠を超えて流れてきた結露のせいで壁紙がはがれたり、床板に水が染みて跡になったりすることもあるでしょう。
結露の被害はこのような「家に対する被害」に留まりません。結露を放置するとカビが生えたり、窓枠や壁、床などの木が腐ったりします。室内の空気が汚れ、アレルギーをはじめとする健康被害が起こることもあります。
結露被害ギャラリー
結露を放置するとどのようなことになるのか、実際の被害を写真つきで紹介します。
少しわかりづらいかもしれませんが、結露が窓面から流れ落ち、窓枠にたまっています。結露がひどい家では、冬の窓際はいつも水溜りです。
結露を放置すると窓枠にカビが生えます。この画像は掃除しカビを取り除いた後ですが、取りきれなかったカビの破片のようなものがまだ落ちています。
結露が窓枠からあふれると、壁を伝い床まで流れていくこともあります。ここはよく結露による水が流れていた箇所で、濡れにより壁紙ははがれ、カビも生えています。
結露で水浸しになった窓枠と当たっていたため、カーテンに染みができてしまいました。木製の窓枠だったので、木の色がカーテンに移ってしまっています。
結露が壁を伝い床にまで流れ、水溜りになっています。奥に見える水色のものは結露を吸い取るために置いた珪藻土バスマットですが、吸い取りきれないこともしばしば。ひどいときは窓から2mほどの場所にまで水が流れていることもあります。この水溜りで足を滑らせ、転びそうになることも珍しくありません。
「こまめに結露を取れば良いのでは?」と思うかもしれませんが、数時間で画像のような状態になるためキリがありません。ちなみに、ここで紹介した画像はまだマシな方で、外が寒い日は部屋に直径50cmほどの水溜りができることもあります。
結露が起こる温度「露点」とは
結露が起こる温度のことを「露点」といい、窓の温度が露点に達すると結露が起こります。なお、露点は湿度や室温によって変わります。
たとえば室温23℃、湿度50%のときの露点は12℃です。この場合、窓の温度が12℃を下回ると結露が起こります。同じ室温23℃でも湿度が30%であれば露点は下がり、6℃で結露が起こります。
空気にはたくさんの水蒸気が含まれています。気温・室温ごとに空気が含むことのできる水蒸気量は決まっていて、この最大量に対してどのくらいの水蒸気が空気に含まれているのかを表すのが「湿度」です。気温・室温が高くなるほど空気が含むことのできる水蒸気量は多くなります。
夏の結露対策
冬に起こるものというイメージの強い結露ですが、夏にも起こります。ただ、外気が暖かい夏は窓に結露が起こることはないでしょう。
夏の結露は、目に見えない「壁の中」で起こっています。日本の夏は空気中の水蒸気量が多く、冷房により室内が冷やされると、室内外の温度差で壁内結露が起こります。
しかし、夏は気温が高いため、壁内通気がきちんと施されていれば短時間で結露が収まるでしょう。よほどの子とがない限り、あまり問題にはなりません。
冬の結露対策
外が寒く室内が暖かい冬は、窓の温度が低くなりやすく、結露も起こりやすいです。先ほどの結露による被害の画像も、すべて冬に撮影したものです。
冬の結露対策は「寒い場所を作らない」ことに尽きます。今すぐできる結露対策を3つ紹介します。
寒い部屋を作らない
冬の結露を防ぐためには、窓や天井の温度が露点を下回らないようにすれば良いのです。そのために、寒い部屋を作らないようにしましょう。
玄関や廊下とリビングをドアで仕切ったり、階段室に戸を設けたりすることは多いですが、結露を防ぐためにこれらの扉は開けましょう。ドアを開けて家全体が暖かくなるようにすれば、窓や天井、ドアが露点を下回ることを防げます。
ドアを閉め切りリビングだけ暖かいという状態だと、リビングのドアが結露で水滴だらけになったり、1階と2階の温度差で天井が結露し雨漏りのようになったりします。
暖房代は上がるかもしれませんが、結露だけでなく、ヒートショックの防止にもなるでしょう。何より、家中どの部屋も暖かいというのは快適なものです。
※ヒートショックとは?
暖かい部屋から寒い部屋に移動したときに、体温を逃がさないように血管が収縮する現象です。血管が急激に収縮することで、脳梗塞や心不全などを引き起こすことがあります。
カーテンをなるべく開けておく
ドアだけでなく、カーテンも開けておきましょう。カーテンを閉めていると暖気が窓面まで届かず、結露が起こりやすくなります。
日光を適度に浴びることは健康にも良いです。日光に当たらない状態が長く続くとうつ病のリスクが上がるといわれています。日光を浴びることで体内時計がリセットされ、夜に眠りやすくなります。特に小さなお子さんのいる家庭では、寝かしつけを楽にするためにも日中はカーテンを開けておきましょう。
カーテンを開ける習慣がない家庭や目覚まし時計が苦手な人には、あらかじめ設定した時間になったら自動で開くカーテン、「スマートカーテン」を導入するのもおすすめです。
朝になったら自動でカーテンが開くようにしておけば、朝日を浴びて自然に目がさめます。目覚まし時計やスマホのアラームよりも、気持ちよく目覚められるでしょう。
結露をこまめに取る
気温が特に低い日は室内と室外の寒暖差が大きくなりやすく、どんなに対策をしても結露ができてしまうこともあります。結露を防ぐことも大切ですが、結露をこまめに取ることも大切です。窓にびっしりついた水滴を放置すると、記事前半で紹介した画像のようなことになるかもしれません。
100円ショップに行けば、ペットボトルにつけられる結露取りワイパーや窓に貼る結露取りテープなどが売っています。景色は見づらくなりますが、窓にプチプチを貼るだけでも結露防止になります。
100円ショップのグッズを使って、まずは手軽に結露対策に取り組んでみましょう。
私たちは「結露が起こりづらい家」を建てています
結露を放置すると窓枠にカビが生えたり、窓枠からあふれた結露が壁や床にまで伝っていったりすることもあります。カビを含んだ空気を吸うことでアレルギーが起きたり、濡れた床で滑って転んでしまったり、結露は住宅だけでなく私たちの健康にも悪影響を及ぼすのです。
シエナホームデザインでは「結露が起こりづらい家」を建てています。窓ガラスは2重もしくは3重、断熱性を高めるためのガスが封入されたものを使い、窓から冷気が入り込まないようにしています。「カーテンを開けると窓から冷気が入ってきて寒い」という悩みも、これで解決です。
具体的にどんな対策をしているのか気になる方は、モデルハウスまでぜひ遊びに来てください。どの部分にどんな対策をしているのか、実際のお家を見ながら説明させていただきます。
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