【教えて!シエナの家づくり】その77.住宅設備の寿命は?

2024年01月29日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第77回の質問は「住宅設備の寿命は?」です。

お風呂(ユニットバス)の耐久性


最近は戸建てでもユニットバスが主流です。ユニットバスは床や天井、壁、浴槽などのパーツがセットになっていて、各パーツを現場(住宅)で組み立てて浴室を作ります。これに対して、自由な設計と材料で浴室を作ることを「在来工法」といいます。

ユニットバスはこれらのパーツが一体になっているため、壁や床、天井などにつなぎ目があまりありません。そのため、つなぎ目から壁や天井に内側に湿気が入り込むことがほとんどなく、耐久性が高いです。

仮に何かが壊れても、各パーツが既製品なので修理しやすいでしょう。パーツが廃盤になっていたとしても、製品には規格があり、同じ規格の代替品を見つけられるはずです。浴室全体をリフォームする場合も、ユニットバスからユニットバスへのリフォームなら工期が短く、お風呂に入れない期間は3~5日で済むでしょう。

ただ、ユニットバスには樹脂が多用されていて、長年使うと汚れや傷が目立ってきます。また、浴室の出入り口(ドア)は長年の開け閉めで少しずつ壊れていき、換気扇もある程度の年数で交換の時期がきます。

キッチンの耐久性


キッチンもお風呂と同じく、本体が壊れることはほとんどありません。ただ、キッチン台の引き出しや戸棚の戸など、可動部は少しずつ磨り減っていきいずれは壊れてしまいます。コンロや換気扇なども、いずれは交換の時期がきます。

これらもお風呂同様、部品の交換で修理できることがほとんどです。あまりにも古くなった場合は別かもしれませんが、部品が調達できず修理できないことは基本的にありません。

給湯器やエアコンの耐久性


壁や天井などのシンプルな部分、戸や引き出しと違って動かない部分はほとんど壊れません。動くもの、複雑なものほど故障しやすく、交換のスパンも短くなるでしょう。

このような意味で、機械類は建具や構造部分に比べて耐久性が低いです。住宅でいえば、給湯器やエアコンなどが故障しやすく、早いもので10年ほどで交換の時期がきます。

特に故障しやすいのが給湯器やエアコンの室外機といった、「室外に設置されている機械部分」です。これらの故障は修理できることもありますが、基本的には買い替えになるでしょう。

「いつか故障する」と思って設備を選ぼう

給湯器やエアコンなどの機械はいつか故障します。特に給湯器や室外機などの外に設置された機械は壊れやすく、早くて10年ほどで買い替えが必要になります。

これらを選ぶときは「いつか故障する」「いつか買い換える」ということを頭の片隅に置いておきましょう。

最近は高機能な製品が多いですが、機能が高ければ、その分値段も高くなります。「買うときは魅力的に感じたけど、結局ぜんぜん使わなかったな…」という機能もあるでしょう。

どんな機械もいつか必ず壊れます。壊れたら買い替えなければならず、高額なものほど出費も、壊れたときのダメージも大きいです。

「いつか壊れる」「いつか買い換える」と思い、シンプルで使いやすく、安価なものを選ぶことをおすすめします。機能の過不足がなく安価な製品は、コスパに優れた製品なのです。

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