【教えて!シエナの家づくり】その80.断熱材って結局どれがいいの?
家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第80回の質問は「断熱材って結局どれがいいの?」です。
断熱材の性能はカタログの熱伝導率を見ればわかりますが、カタログの情報だけで断熱材を選んではいけません。家の構造やその土地の環境、予算など、さまざまな条件と照らし合わせることでベストな選択ができます。
断熱材にはいろいろな種類がある
断熱材は大きく4種類に分けられます。無機質繊維系、木質繊維系、天然素材系、発泡プラスチック系の4種類です。それぞれの系統にいくつかの断熱材があります。
たとえば無機質繊維系ならグラスウールやロックウール、発泡プラスチック系ならポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォームというように、価格も特徴も異なるさまざまな断熱材があるのです。
断熱材を「カタログ記載の性能」だけで比較してはいけない
断熱材にはさまざまな種類があり、これを一般の方が自力で選ぶのは難しいです。たしかに、カタログでは断熱材の性能が数値化されていて、性能は熱伝導率で比較できます。熱伝導率が低いほど、断熱性能も価格も高くなります。最近はインターネットを使って、どんな断熱材がありそれぞれどのような特徴があるのかすぐに調べられるでしょう。
しかし、断熱材をカタログに記載された性能だけで選んではいけません。
ここでひとつ、例を出しましょう。
高性能・高価格の断熱材「ネオマフォーム」と、安価で広く普及している「グラスウール」を比較してみます。同じ厚さで使うなら、ネオマフォームの方が断熱力が高いです。
では、厚さが違ったらどうでしょうか。ネオマフォーム50mmとグラスウール105mmなら、断熱力はほとんど同じです。しかし、この条件でもネオマフォームの方が価格が高いです。
発泡系の断熱材はおすすめできない
断熱材を自力で選ぶのが難しいのは、経年劣化や透湿抵抗についても考えなければならないからです。透湿抵抗とは湿気の通しやすさのことで、数値が低いほど低いほど湿気を通しづらいです。
経年劣化や透湿抵抗を考えると、たとえば発泡ウレタンのような断熱材はおすすめできません。発泡ウレタンは断熱力が高く、吹付けで施工するので気密にも効果があります。透湿抵抗が低く湿気を通しづらい、つまり湿りづらいので、水に強いという意見も多いです。
しかし、透湿抵抗が低く湿気を通しづらいということは、一度濡れるとなかなか乾かないということでもあります。水に強いのは事実ですが、絶対に濡らしてはいけないのが難点です。
また、施工直後は断熱性も気密性も高いですが、経年劣化で性能が低くなっていくというデータがあります。
私たちは冬場でも快適に過ごせる家づくりをするために、「北海道の家づくりの現場」を何度も見に行きましたが、発泡系の断熱材を使っているのを見たことがありません。地元の方に聞いてみると、「経年劣化があるから使わない」とのことです。
新潟も雪国ですから、北海道のような寒冷地の家づくりに倣いたいものです。
断熱性能を高めるには「屋根・天井」の断熱が大切
家全体で見たとき、断熱を最も強化すべき部分が屋根、もしくは天井です。断熱材の厚みを増して最も効果があるのが屋根・天井です。ここの断熱に力を入れることで、屋根部分で室外の暑さ・寒さをシャットアウトし、家全体の断熱性能を高められます。
特におすすめなのが屋根の断熱「屋根断熱」です。屋根で外気をシャットアウトするため、天井断熱と異なり、屋根裏でも冬は暖かく夏は涼しく過ごせます。天井断熱だと1階や2階は快適でも、冬場の屋根裏は寒く、長時間そこで過ごすのは難しいでしょう。
屋根裏部屋を作らずに、天井を高くするのもおすすめです。この場合も、屋根断熱が効果的です。
断熱材選びは難しい!知識のある担当者と相談しながら家づくりを進めよう
断熱材を熱伝導率だけで比較するのはおすすめできません。熱伝導率が劣る安価な断熱材でも、使い方次第で高価な断熱材と同等の断熱力を発揮させられます。しかも、価格も抑えられます。
北海道ほどではないにしろ、雪国新潟の冬は厳しく、断熱にはこだわりたいです。断熱・気密にこだわり空調効率を高めることで、光熱費を抑えながら快適な暮らしができます。
「屋根裏を部屋として有効活用したい」「屋根まで吹き抜けの天井が高い家をつくりたい」というなら、断熱には特に慎重になるべきです。
シエナホームデザインは北海道やドイツ、震災の被災地など、さまざまな地域まで出向いて家づくりの知見を深めてきました。どうすれば快適に、安全に暮らせる家を建てられるのか、勉強と試行錯誤をくり返してきました。
私たちが具体的にどんな家づくりをしているのか気になる方は、モデルハウスまでぜひ遊びに来てください。どの部分にどんな対策をしているのか、実際のお家を見ながら説明させていただきます。
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