【教えて!シエナの家づくり】その10.家の防火性能について

2021年11月20日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第10回の質問は「家の防火性能について、気を付けることは?」です。

住宅に必要な防火性能は法律で定められている

住宅に求められる防火性能は法律で定められています。「このような家なら、このくらいの防火性能が必要」と決まっているため、施主さんは特に気にしなくても大丈夫です。工務店やハウスメーカーの方で必要な防火性能を調べ、それを満たす設備や施工をします。

「防火地域・準防火地域」での家づくりにはコストがかかる

家づくり、というより土地探しをする際は、「防火地域」「準防火地域」という言葉を覚えておきましょう。これらは「ここに建てる家には、高い防火性能が求められますよ」という地域です。防火性能を高くした分、家づくりにかかるコストも高くなります。 では、防火地域や準防火地域とは具体的にどんな地域で、そこでの家づくりはどのように進めなければならないのでしょうか。ひとつずつ解説します。

防火地域・準防火地域とは?

(準)防火地域とは、都市計画法における「市街地における火災の危険を防除(防ぎ、取り除く)するため定める地域」のことです。火災の危険を防いだり、取り除いたりするために指定されたエリアが、(準)防火地域です。 具体的には駅前や繁華街、(建物の密集した)住宅地などが指定されています。駅前から離れていても、新幹道路沿いなら準防火地域に指定されていることが多いです。 これらの地域は建物から建物への「延焼」を防ぎ、いざ火災が起きた際は緊急車両の通行を妨げないことを目的に指定されています。

準防火地域での家づくり

(準)防火地域での家づくりでは、そうでない地域の家よりも高い防火性能が求められます。具体的には、次のような対策・設備が必要です。

【防火地域・準防火地域で求められる防火性能】

  • 網入りの防火ガラス
  • 排気ダクトへの「防火ダンパー」の設置
  • 家そのものが鉄筋造もしくは耐火建築物としての木造でなければならない など

これらの対策・設備には、当然お金がかかります。防火性能の高い家は、いざというときのリスクヘッジにはなるものの、建築費がかさむでしょう。 ただでさえ制限が多く、お金もかかる(準)防火地域での家づくりですが、3階建てになると制限はさらに厳しくなります。例えば「一般的な住宅よりも厚く・重い材料を使わなくてはならない」のような制限です。

土地探しをするときは、準防火地域のことを頭に置いておこう

すでに土地を持っている場合を除き、家づくりは土地探しから始まります。土地を探すときは、今回説明した「防火地域」「準防火地域」のことを頭の片隅に置いておいてください。 防火地域や準防火地域に家を建てる場合、そうでない地域の家よりも建築費が高くなります。そのうえ、これらの地域は市街地であることが多いです。市街地はただでさえ土地の価格が高く、さらに建築費まで高くなってはたまりません。 不動産屋や工務店に土地探しの相談をするときは「防火地域や準防火地域は避けたい」と伝えておくといいでしょう。新潟県では「にいがたeマップ」というサービスを使い、インターネットでこれらの地域を調べることもできます。 そのエリアがどんな地域に指定されているかで地図が色分けされ、各色の意味は右上の「凡例」ボタンから確認できます。家を建てたいエリアが防火地域や準防火地域に指定されていないか、チェックしてみましょう。 にいがたeマップ ※利用するには規約への同意が必要です。

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