【教えて!シエナの家づくり】その14.外装材の特徴は?

2021年12月10日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第14回の質問は「外装材の特徴は?」です。

屋根も外壁も「ガルバリウム鋼鈑」がおすすめ

シエナホームデザインでは、屋根や外壁などの外装材に「ガルバリウム鋼鈑」をおすすめしています。ガルバリウム鋼鈑は、鉄の板(鋼鈑)にアルミニウムや亜鉛、シリコンなどをメッキした外装材です。金属製でありながらサビに強く、ほとんどメンテナンスフリーなのに長持ちします。 私たちが外装材にガルバリウム鋼鈑をおすすめする理由は、次のようなメリットがあるからです。

【ガルバリウム鋼鈑がおすすめな理由】

  • 丈夫で長持ちするから
  • 軽くて地震に強いから
  • メンテナンスしやすいから

メリット1.丈夫で長持ちする

外装材にガルバリウム鋼鈑を選ぶ1つ目のメリットは、「丈夫で長持ちする」ことです。ガルバリウム鋼鈑のメンテナンス頻度は15~20年ほどと、何もしなくても長持ちします。金属製でありながらサビにも強いので、海沿いの家にも使えます。 ちなみに、外壁材の主流・窯業系サイディングのメンテナンス頻度は10~15年ほどです。窯業系サイディングもガルバリウム鋼鈑も、メンテナンス費用はそう変わりません。家が建ってからの「ランニングコスト」で考えれば、ガルバリウム鋼鈑の方がずっとお得です。

メリット2.軽くて地震に強い

外装材にガルバリウム鋼鈑を選ぶ2つ目のメリットは、「軽くて地震に強い」ことです。ガルバリウム鋼鈑の厚みは0.35mmほどと薄く、そのため非常に軽いです。 外装材に軽いものを選べば、家全体の重量も減ります。家が軽いということは、自重による負担が少なく、地震が起きたときにかかる圧力も小さいということです。 ガルバリウム鋼鈑は薄くて軽いにもかかわらず、強度も高いです。ちょっとした地震ならビクともしないでしょう。

メリット3.普段のメンテナンスもしやすい

外装材にガルバリウム鋼鈑を選ぶ3つ目のメリットは、「普段のメンテナンスもしやすい」ことです。ガルバリウム鋼鈑の普段のお手入れは、水をかけて表面の汚れを洗い流すだけです。雨や雪の多い新潟なら、日々のメンテナンスはほとんどいりません。 気になる場合は、雨の少ない夏場だけ、ガーデニング用のホースで水をかけてあげてください。1シーズンに1回程度の水洗いだけで、きれいで丈夫な外壁を保てます。

ガルバリウム鋼鈑を選ぶ2つのデメリット

ガルバリウム鋼鈑は丈夫で長持ち、メンテナンスもほとんどいらない、高性能な外装材です。しかし、そんなガルバリウム鋼鈑にも「建築費は高くなる」「傷付きやすい」、2つのデメリットがあります。それぞれのデメリットについて、解決方法と併せて解説します。

デメリット1.建築費は高くなる

ガルバリウム鋼鈑の1つ目のデメリットは、「建築費は高くなる」ことです。ガルバリウム鋼鈑は高性能な分、価格が高めです。扱いも難しく、施工時は腐食を防ぐために、ほかの金属に触れないようにしなければなりません。 材料費が高いことと扱いが難しいことから、ガルバリウム鋼鈑の家は建築費が高くなります。 ただ、メンテナンスの頻度は低いため、その後のランニングコストは抑えられるでしょう。耐久性が低い外装材や重い外装材だと、激しい劣化や自然災害の影響などで、大掛かりなメンテナンスが必要になることもあります。

デメリット2.傷付きやすい

ガルバリウム鋼鈑の2つ目のデメリットは、「傷付きやすい」ことです。ガルバリウム鋼鈑は薄いメッキに覆われた外装材であり、扱い方が悪いと傷が付いたり、表面のメッキが剥がれたりすることもあります。 少し傷が付いた程度では、耐久性やサビへの強さは変わりませんが、見た目は悪くなります。きれいな外壁を保つために、我が家は大切に扱いましょう。

みんなが使っている外装材って、実際どうなの?

ガルバリウム鋼鈑は確かにおすすめですが、建築費の高さやデザインの好みから、ほかの外装材を選びたい人もいるでしょう。ほかの家で使われている外装材は、実際どうなのでしょうか。日本で最も多く使われている外壁材の「窯業系サイディング」と、北欧風や南欧風のデザインで人気の「瓦」について解説します。

窯業系サイディングは安価で使いやすいが、メンテナンスに気を付けて

日本住宅の8割ほどで使われている「窯業系サイディング」は、安価で扱いやすい外装材です。安価でありながらデザインの幅も広く、防火性も高いので、バランスの取れた外装材といえるでしょう。 ただ、窯業系サイディングを選ぶなら、メンテナンスは定期的に行ってください。窯業系サイディングの外壁は水を吸収しやすく、湿気の多い部分や日の当たらない部分は傷んだり藻が生えたりしやすいです。この状態で放っておくと、外壁がボロボロになり、その上から新しい外壁を張り直さなければならなくなります。

瓦の屋根は長持ちするが、重くて地震に弱い

和風住宅だけでなく、最近は北欧風や南欧風のデザインでよく使われているのが「瓦屋根」です。瓦屋根はデザイン性が高いだけでなく、一枚一枚の瓦は丈夫なので長持ちもします。 ただ、瓦屋根はとにかく重いです。最上部である屋根が重いと、地震で家が揺れたときにかかる負担も大きくなります。私は勉強のために大きな地震に遭った地域を見に行ったこともありますが、瓦屋根の家は、屋根に押しつぶされるような形でペシャンコになっていました。 いざというときのことを考えると、瓦屋根は正直おすすめできません。

外装材は長い目で見て選ぼう

家づくりの際、多くの人は間取りやインテリアなどの「家の内側」に目が向きます。エクステリア的なことならまだしも、機能性や耐久性にまでこだわって外装材を選ぶ人は多くありません。 しかし、屋根や外壁などの外装材は、雨や日光(紫外線)、風などに常にさらされています。これらの猛威から家と家族を守ってくれる外装材は、丈夫で長持ちするものを選ぶべきです。 ガルバリウム鋼鈑のような「良い外装材」は、確かに高いでしょう。しかし、高性能なものを選べばメンテナンス頻度は少なくなり、ランニングコストも抑えられます。大きな地震や台風などの「いざというとき」のことも考えて、慎重に選びたいものです。 もちろん、予算の兼ね合いもあるでしょう。何をどう選べばいいのかわからなくなったときは、私たち工務店に、何でも相談してください。

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