断熱の話1

2017年10月11日
ブログ

屋根や壁、基礎や窓など外気に接するところは断熱しますね。

しかしこの断熱、間違った設計、施工で性能に大きな差がで

ることはご存じですか?

 

断熱の技術が進んでいるのは北海道などの寒い地域。

その北海道で暖房の燃料が石炭から石油に代わっていった頃、

日本ではオイルショックが起こりました。

 

灯油の価格が一晩で3倍にも跳ね上がり、今までふんだんに暖房

の熱源として利用していたのがままならなくなったわけです。

そこで家の壁の中に断熱材をたっぷり詰め込んで暖房の効率を上げ

ようと考えました。

 

ところが。。。。。。!!です。

 

とんでもないことが起こりました。

 

なんと半年もしないうちに家が腐り始めてしまったのです。

原因は『結露』でした。

 

つまり部屋の暖房によって水蒸気が発生し、その水蒸気が壁のなかに

侵入し、結果重大な『結露』を起こしたわけです。

 

それからです。

部屋の外壁側に湿気防止のためのベーパーバリア(防湿シートなど)を

使うようになりました。

 

つまり外壁の中には湿気を入れてはいけないのです。

住宅金融支援機構発行の木造住宅工事仕様書の中にもはっきりと書かれて

います。

 

実はこのベーパーバリアこそが住宅の性能、長持ちに大きな影響があるの

です。

そしてここで施工の差が生まれるところでもあります。

 

現場の監督や大工さんの認識によって大きな違いを生むのを知っておいて

ください。

 

壁の下地に使う石膏ボードとその上に仕上げで張るビニールクロス。

一見この組み合わせならば湿気は壁の中まで入って行かない?

とお思いではありませんか?

 

いえいえ!!

 

水蒸気はスカスカと壁を通り越し、外へ逃げようとします。

 

これは蒸気分圧という現象で湿気の粒子は建材よりはるかに小さいため

起こる物理現象です。

 

どうですか?顕微鏡で見ると隙間だらけでしょう?

建築に使われる材料はほとんどが水蒸気の粒子よりはるかに大きいのです。

 

防湿の大切が何となくご理解いただけたと思います。

が。。。

その防湿と断熱性は何の関係があるの???

と思いますよね。

 

それはまた次回のお話とさせていただきます。

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