【教えて!シエナの家づくり】その46.建物を小さくするとコストは下がる?

2022年05月25日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第46回の質問は「建物を小さくするとコストは下がる?」です。

坪数(建物の大きさ)を少なくすると、コストダウンしやすい

できあがったお家への満足感を落とさず、大きくコストダウンするには、建物の大きさを小さくするのが有効です。

建物の大きさが小さくなれば、坪数が少なくなります。ほとんどの場合、住宅会社の見積もりは坪数により算出されます。「1坪(平米)あたりいくら」という計算方法です。

建物の大きさを小さく見積もれば、必要な「土地の広さ」も小さくなります。土地の値段は立地によっても変わりますが、同じ条件なら、広い土地よりも小さめな土地の方が安いでしょう。

コストダウンを重視しすぎて、家を小さくしすぎるのは良くありません。ただ、建物が大きすぎても、掃除や洗濯物の片付けなどの家事は大変になります。

必要な広さをしっかり考え、無駄のない間取りを作れば、コストダウンと暮らしやすさを両立できるでしょう。

小さい家はコストダウンになるが、坪単価はやや高くなる

建物の大きさを小さくすれば、坪数が少なくなり、その分イニシャルコスト(施工費)はコストダウンできます。ただ、小さい家と大きい家を比べると、小さい家の方が坪単価はやや高くなります。

これは、建物の大きさを小さくしても、水回りの設備にかかるお金が変わらないからです。小さな家でも大きな家でも、必要な水回り設備は変わりません。水回りはコストのかかる部分であり、全体の大きさに対して水回りの占める割合が大きくなる小さな家では、その分坪単価が高くなります。

同じ床面積なら、平屋の坪単価は2階建ての2倍

建物の大きさを小さくするのはコストダウンに有効ですが、そのために2階建てにする予定だった家を、平屋にするのはおすすめできません。平屋の坪単価は2階建てのほぼ2倍であり、たいていの場合、平屋の方が施工費が高くなります。

平屋の坪単価が高いのは、屋根や基礎などの「お金のかかる部分」の面積が大きいからです。坪数が同じなら、平屋の屋根や基礎の面積は、2階建ての2倍になります。コストダウンを重視する方に、平屋はおすすめできません。

仕上げや設備のグレードを下げても、大した効果は得られない

家づくりのコストダウンを考えるとき、多くの人が思いつくのが「仕上げや設備のグレードを落とそう」ということです。たしかに、これらのグレードを落とせば多少のコストダウンはできます。ただ、コストダウンできるのはせいぜい数万円ほどです。

例えば小屋裏収納のような見えない部分について、家づくりのときは「見えない部分だし、仕上げのクロスや床板は張らなくてもいいや」と感じるかもしれません。しかし、このような部分はいざ暮らし始めてみると目に付きます。

一番良くないのが、断熱や気密などのグレードを下げることです。これらのグレードを下げると確かにコストダウンはできますが、その分、光熱費(ランニングコスト)が大きく上がります。長い目で見れば、カットしたコストよりも大きな金額が出ていくことになるでしょう。

施工費のコストダウンを考えるときは、満足度やその後のランニングコストにあまり影響しない部分に目を向けてください。

ただ、家づくりは多くの方にとって初めてのことです。家族構成やライフスタイルによって、どのくらいの広さが必要なのか、自分たちだけではよくわからないかもしれません。新しい家でどんな暮らしがしたいか、家族同士で話し合うのはもちろん、工務店の担当者にもしっかり相談しましょう。

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