【教えて!シエナの家づくり】その64.金物工法ってどうなの?注意点は?

2022年08月25日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第64回の質問は「金物工法ってどうなの?注意点は?」です。

金物工法とは?


金物工法とは、金物(金属)を使って柱と梁を接合していく工法のことです。梁とそれ受ける柱に、あらかじめ金物を埋め込んでおきます。金物はピンの形をしており、梁を柱で受けた後にピンで留めていきます。これにより施工のスピードが早くなり、接合部の強度も確保できます。

金物工法のメリット1.施工効率が上がる

柱と梁をピンで留めていくことで、施工スピードが早くなります。施工のスピードを早くできれば工期も短縮でき、引き渡しや引越しも早くなります。

新しい家が完成するまで仮住まいで暮らしている人もいるでしょう。賃貸の仮住まいであれば工期を短縮できた分家賃を節約できます。

金物工法のメリット2.接合部の強度がある

金物工法は柱と梁を金物で留めることで、接合部の強度を確保します。

金物工法は「在来軸組工法」という工法で使われます。在来軸組工法は柱の上に梁を渡し、「筋交」と呼ばれるナナメの木材で補強していく工法です。

柱や梁、筋交などの部材をつなぐ端の部分を「継手」、2つ以上ある部材に角度をつけて接合する部分を「仕口」といいます。継手や仕口の部分は木に凸凹を作り、この凹凸をパズルのように組み合わせていくことで材料同士を接合していきます。


出典:フヨウプレカット株式会社

継手・仕口にはさまざまな形がありますが、金物を使うことで断面の切り欠けが少なくなり、その分堅牢になるのです。

金物を使ったからといって耐震等級が上がることはありませんが、設計上多少は有利になるでしょう。

金物工法では「熱橋」に注意!


金物工法は金属を使う工法ですから、「熱橋」に気をつけなければなりません。熱橋とは、建物の中でも熱を伝えやすい部分のことです。

簡単にいえば、金物を通して外の冷たさが中まで伝わってきてしまいます。外から冷気が伝わってくることで金物部分が結露を起こし、雫が垂れてきたり、ひどいと木を腐らせたりといったことが起こりかねません。

熱橋を防ぐためには外気に近い部分の断熱が必要です。快適な室温を保つための断熱に加え、熱橋を防ぐための断熱が必要になるのです。

金物工法では熱橋を防ぐ「細やかな気配り」が必要

金物工法では熱橋を防ぐための「断熱」が鍵になります。この断熱が甘いと柱や梁といった構造部分が腐ってしまい、さまざまなトラブルの引き金となるでしょう。

熱橋を防ぐには外気に近い箇所の、部分的な断熱補強が必要になります。この断熱補強では、どこから外気が入り込むのかを見極め、細かく対処していく気配りが必要です。

このような細かな気配り、細部まで丁寧な施工は、シエナホームデザインの得意分野です。私たちは小さな工務店ですが、小さいからこそできる丁寧な施工で、長く安心して暮らせる家づくりをしています。

私たちがどんなことに気をつけて設計・施工をしているのか、シエナの家づくりについて詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご覧ください。

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