【教えて!シエナの家づくり】その65.モノコック工法とは?構造用面材の選び方も教えて!

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2022年08月30日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第65回の質問は「モノコック工法とは?構造用面材の選び方も教えて!」です。

建物を面で支える「モノコック構造」とは?

モノコック構造とは柱や梁、土台といった構造部分を「パネル」で一体化する構造のことです。もともとは新幹線やスペースシャトルなどに使われていた構造を住宅用に応用したもので、外皮の部分に大きな負荷がかかる構造物に使われています。

建物の柱や梁が1本1本独立した状態は、家を「点」で支えている状態です。たとえばマッチ棒を使って正方形の箱を作ってみたとしましょう。この箱は上からの圧力にはそれなりに耐えられますが、横からの力にはとても弱いです。横方向に揺らしたり押したりすると、柱にあたるマッチ棒がナナメになり、すぐに歪んだり崩れたりしてしまうでしょう。

今度はサイコロを思い浮かべてください。サイコロは6つの面でできていて、上から力をかけても横から力をかけても歪むことはありません。

同じ耐震等級でも、モノコック構造の方が変形しにくい

先ほどのマッチで作った箱とサイコロと同じことが、住宅に対してもいえます。柱や梁だけで支えられている家は地震の横揺れや強風に弱いです。

もちろん、柱や梁だけでは十分な強度を確保できないことはわかっています。日本で古くから使われている「在来軸組工法」では、柱や梁といった骨組み部分に筋交を入れることで強度を高めています。

この筋交を「構造用面材」というパネルに置き換えたのが、モノコック構造です。

先ほどの例えで出てきたマッチの箱に筋交を入れるのと、パネルをつけるのと、どちらが丈夫になるかは明白でしょう。

シエナホームデザインでは勉強のために震災地を見に行ったことがあります。同じ耐震等級の建物でも、やはり面で支えるモノコック構造の建物の方がダメージが少なかったです。

構造用面材にはいろいろな種類がある

モノコック構造に使うパネルを「構造用面材」といいますが、次のようにいろいろな種類があります。

  • 木材の合板
  • 木材チップなどで成形した板
  • 石膏
  • ロックウール(鉱物繊維)
  • ガラス質材料 など

それぞれ防火性能や壁倍率(横からの力から建物を支える耐力壁の強さ)、重さなどが違います。こういったことを加味し、適切な構造用面材を選ぶには専門的な知識が必要です。一般の方には選ぶのが難しいため、ここは工務店に任せてしまうのがいいでしょう。

面材選びでは「透湿抵抗」のないものを

構造用面材を選ぶ際の注意点として、ひとつだけ覚えておいてもらいたいのが「透湿抵抗」です。透湿抵抗とは、その材料の中でどのくらい湿気が移動しにくいのかを示す数値のことです。

構造用面材を選ぶ際は透湿抵抗の高いもの、つまり湿気を通さないものを選んではいけません。このような部材を選ぶと壁の中の湿気が抜けず、断熱材が湿ったりカビが生えたりするからです。

断熱材が湿ると断熱性能は落ち、空調効率が落ちたり壁の中に結露が発生しやすくなったりします。壁の中の結露やカビは木を腐らせ、建物が弱くなってしまいます。

シエナホームデザインは特に壁内の通気や断熱性についての知見が深く、長く、快適に、安心して暮らせる家づくりをしています。もちろん、構造用面材もそれぞれの事情に合った、最適なものを選んでいます。

私たちがどんなことに気をつけて設計・施工をしているのか、シエナの家づくりについて詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご覧ください。

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