【教えて!シエナの家づくり】その7.耐震性はどのくらいがいい?

2021年11月05日
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家づくりは多くの人にとって、人生最大の買い物です。わからないことも多い中で、納得できる家づくりをするにはどうすればいいのか。どのハウスメーカー・工務店を信じればいいのかわからないという人がほとんどでしょう。そんな悩みを解決するために、シエナホームデザインの家づくりに関する「100の質問」に答えていきます。第7回の質問は「耐震性はどのくらいがいい?」です。

耐震性は予算の許す限り、高い方がいい

当たり前かもしれませんが、耐震性は高ければ高いほど良いです。ここは地震大国と呼ばれる日本ですから、「耐震性にはこだわりたい」と考える方も多いでしょう。 しかし、耐震性を高めるとなると、その分予算も膨らみます。シエナホームデザインの結論をいえば、「耐震性は予算の許す限り、高い方がいい」となります。 もちろん、耐震強化にかけられる予算は人それぞれ、家庭ごとに異なるでしょう。耐震性に対する考え方と、予算を抑えながら耐震性を確保する「効率的な家の建て方」を解説します。

実は「耐震等級1」でも倒壊は防げる、が…

耐震性を示す基準として「耐震等級」があり、これは3段階に分かれています。等級が上がるほど耐震性も高くなりますが、実は耐震等級1でも、十分といえば十分です。等級ごとの耐震性を確認してみましょう。

【等級ごとの耐震性】

耐震等級 建物の強さ
耐震等級1 ・建築基準法で定められた基準 ・阪神淡路大震災に耐えられる程度の強さ
耐震等級2 ・長期優良住宅の認定基準 ・耐震等級1の1.25倍の強さ ・阪神淡路大震災に耐え、補修すればまた住める程度の強さ
耐震等級3 ・耐震等級1の1.5倍の強さ ・阪神淡路大震災に耐え、軽い補修で住める程度の強さ

表を見てわかる通り、実は耐震等級1でも、阪神淡路大震災クラスの大地震には耐えられます。ただ、耐えられるといっても倒壊はしない、つまり家が潰れず住んでいる人に危険が及ばない程度の強さです。そのまま住み続けることは難しいでしょう。

シエナのおすすめは「耐震等級3」

シエナホームデザインのおすすめは、最も地震に強い「耐震等級3」です。予算の関係で難しくとも、最低でも「耐震等級2」で家を建てたいと考えています。 たしかに、耐震等級1でも地震に耐え、そこで暮らす家族の安全は守れるかもしれません。 しかし、これはあくまで「倒壊は防げる」だけであり、その後もその家で暮らすのは難しいです。地震で家に住めなくなり、新しく立て直せば、莫大なお金がかかります。住宅ローンが残っていたら最悪でしょう。 耐震等級3なら、軽い補修をするだけでその家でまた暮らせます。耐震等級を高めるのは、「家で暮らす人の安全を守るため」というよりも、「地震が起きた場合、その後の生活を守るため」といえるでしょう。

「許容応力度計算」をすれば、さらに安心

より安心して暮らせる家を建てたい方には、「許容応力度計算」をおすすめします。許容応力度計算とは、建物を構成する各部材が、どれほどの力に耐えられるかを計算することです。 建物には固定荷重(建物そのものの重みにより、常にかかる荷重)や積載荷重(家具・家電や人の重み)に加え、地震や短期的にかかる荷重など、さまざまな力が加わっています。これらの力がどの程度かかっているのか、かかる力に耐えるにはどのくらいの強度が必要なのかを、部材ごとに計算するのが許容応力度計算です。 許容応力度計算は、3階建て以上の建物には義務付けられていますが、平屋や2階建て住宅でも計算をすることはできます。計算をしなくても十分な強度を持つ家は建てられますが、「この家は安心だ」という根拠やデータが欲しいなら、計算をするのもいいでしょう。

【耐震性=リスクヘッジ】長く暮らす家だから、地震に強く建てたい

シエナホームデザインでは、家族みんなが長く、安心して暮らせる家づくりを心がけています。 私たちの考える「安心して暮らせる」というのは、「地震や強風などの自然災害が起きても、家族の命や身体が守られる」だけのことではありません。 「大きな災害に遭っても、ほんの少しの補修(≒コスト)で、その家で暮らし続けられる」というのが、私たちの考える安心です。 耐震等級はあくまでもリスクヘッジです。耐震等級を高めるにはコストがかかりますし、地震は来ないかもしれません。しかし万が一を考えると、多少お金がかかっても、高い耐震等級を確保する価値はあります。 耐震等級はリスクヘッジであり、保険のようなものと考え、リスクとコストを天秤にかけてみてください。予算を抑えて家の強度を高める方法や費用対効果のことは、私たちが計算し、きちんとお伝えします。

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